ほっと一息 ♪ Cappuccio イタリア・フィレンツェ伝統工芸

イタリアと日本を行き来。革と紙を使ったフィレンツェの伝統工芸である製本・装丁に魅せられ☆日々、修業と制作に打ち込むMisuzuのブログ
by bella_serenita

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作品 -Numero 19- ポケット付き

個人的に、名刺・ちょっとしたメモ・お店のカードなどを
日常的に手帳に挟んで持ち歩くとこが、とても多いです。

しかし、いままで紹介してきた大半の私の作品は、こういった小さなものを挟んでおける機能がありません。

…と言うことで、今回の作品にはちょっとした工夫を凝らしてみました。

こちらの写真から分かりますように、ゴムバンドを付けました。
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後ろは、こんなカンジです。
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そして、中にはポケットを付けました。
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マチの部分を麻布のクロス地を使用して、頑丈な作りにしました。
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頑丈といっても、中に入れられる容量には限界はありますが。。。

名刺(9.1cm x 5.5cm)を入れるとこんな感じに♪
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中は、罫線ノート。
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栞とCapitello(頂帯)は、表紙の色に合わせてます。
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寸法
縦17.5cm x横10.5cm x 厚さ1.5cm
罫線ノート192ページ
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by bella_serenita | 2010-09-30 19:17 | 作品

作品 -Numero 18- 新デザイン

スタンダードなタイプの作品を今まで幾つも紹介してきましたが、
今回は新たに考えたデザインの本を紹介します。

閉じた状態で正面から見た状態だと、
スタンダードなタイプに見えますが…
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表紙を開くと、さらに別の表紙を付けてみました。
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留め紐部分は、ゴールドのリボンを使用。
マーブル紙に使われている金箔と色を合わせるために。
栞も同色にしてみました。
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パタンパタンと2つ扉を閉じておけるので、
ポケットが付いてなくても、ちょっとしたメモや名刺を挟んでおけます。

寸法
縦15cm x 横10.5cm x 厚さ1.5cm
罫線ノート224ページ
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by bella_serenita | 2010-09-29 10:26 | 作品

il porcellino -幸運のイノシシ-

製本業から離れて、久しぶりのフィレンツェを紹介。

主役は、Fontana del Porcellino!!
子ブタの泉/噴水盤
とでも直訳したらいいのでしょうか。
う~ん、日本語にするとちょっと素敵感がなくなるような気がするのですが。

勝手ながら、私のこのBlogのキャラクターのイノシシ(注:ブタさんではありません。)は、
この愛すべきフィレンツェのマスコット(?!)から、採らせて頂きました。
さて、何故子ブタではなく、イノシシなのか?

このブロンズ製のイノシシは、愛称をIl Porcellino-ポルチェリーノ (子豚)
と呼ばれております。
実際は、Cinghiale(イノシシ)像なので、このニックネームが実際正しいのか、
ちょっと疑問なのですが…

場所は、かの有名なPonte Vecchio (ポンテ・ヴェッキオ)にほど近い、
Loggia del Mercato Nuovo (革製品を中心としたお土産を売っている屋台が沢山出ています)に置かれています。

1560年にローマ法王ピオⅣ世がコジモⅠ世に寄贈し、
現在はGalleria dei Uffiti (ウフィツィ美術館)に所蔵されている
大理石製のオリジナルを
コジモⅡ世・デ・メディチ(CosimoⅡ de Medici)が彫刻家であるピエトロ・タッカ (Pietro Tacca)にブロンズ製の複製を作らせたものだそう。
このオリジナルのブロンズ製による複製(なんだかややこしい…)は、現在はMuseo Bardiniに所蔵されています。


その更なる複製がが前述のLoggia del Mercato Nuovoにあるわけです。

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後ろにお尻を出したお兄さんが写ってしまいました。PCで確認してちょっとビックリ。

⇊背景が綺麗で、別角度からの写真がフリー素材でありました。
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お鼻がすっかり金ピカになっていますが、それにはワケがあるのです。

それは、伝説とも迷信とも言われていますが、
お鼻の先をなでなでした後に、このイノシシくんの口にコインをいれ、
そのコインがイノシシの足元にある穴にみごとにはいると、
『幸運が訪れる』とか『フィレンツェにまた戻ってこられる』
とされています。

このコイン入れ、結構難しいんです。なかなか1度では上手くコインを穴に入れることが出来ない。。。

連日、観光客にみなさんで賑わってます。

現在は、このポルチェリーノは世界の様々な街に複製があるそうです。


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by bella_serenita | 2010-09-24 13:56 | フィレンツェの風景

作品 -Numero 17- Capitelloを縫い上げる

1つ製本を完成させるために、様々な工程があります。
この作品はその工程の中において、マエストロでさえも難しいと口にするCapitello(本の背の上下両端の頂帯)を縫い上げるのを重点的に修業したもの。

今までに幾度となく紹介してきた、スタンダードなタイプの装丁。
赤こげ茶の牛革に孔雀の羽根模様のようなマーブル紙。

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中表紙は、別紙にせずに表紙と同じマーブル紙を使用。

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牛革もマーブル紙との接合部分を考慮して、極限まで薄く削ぐ。

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今回の課題とした、Capitelloを2色の糸で一針づつ縫い上げました。
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以前にも記述しましたが、マエストロでさえ難しくて好きになれないこのCapitelloを縫う工程を私は結構気に入ってます。
しかも、御墨付き♪
小さな作業を黙々と行うのも性に合っているみたい。

製本最後の工程は、熱した鉄のコテでの革の模様付け。
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この作業、革を本に貼る前にはやらないんです。革だけの段階で先に模様をいれると、装丁した時点でデザインがずれてしまう可能性がある。
そして
装丁後の全体のバランスを見てから行う必要があるため。

この作業は、何度やってもやはりやはり緊張の連続 ふぅーっ
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by bella_serenita | 2010-09-23 11:52 | 作品

作品 -Numero 16- こんなもの作ってみました♪ 第3段

久しぶりに製本から離れて…☆

六角鉛筆にマーブル紙を巻いて作ってます。
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「地球は青かった。」 by ガガーリン *人類初の有人宇宙飛行に成功
の言葉が思わず浮かんでくるような
なんとなく、宇宙から見た地球の表面に見えません??!!
(テレビ映像でしか見たことナイケド)

このマーブル紙、フィレンツェ市内のとある工房で見つけたのですが、
あまりにも個性的な模様なので、
この柄を上手く生かせる様に
現在はどのような装丁で製本するかを思案中...(-。-)y-゜゜゜

制作が完了したら、こちらで紹介したいと思います。
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by bella_serenita | 2010-09-22 11:58 | 作品

作品 -Numero 15- 革を削ぐのは難しい…

少し時間を遡って。。。

オメロ氏の工房での修業を始めた頃…
フィレンツェの製本・装丁において、とてもスタンダードなタイプである、
牛革 + マーブル紙を使った作品。
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以前にもちょっと記述したことがあるのですが、
マーブル紙と牛革の接合面にあまり段差を生じさせない様にするために、
革をギリギリまで薄く削ぐ必要があります。

その、『革削ぎ』の練習として作成したもの。
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触れた時に、違和感を感じさせない程度まで薄く革を削ぎ落してます。
写真のように、革同士が重なり、更に紙を貼っている部分は、
革が厚いままだと、その部分だけもっさりとしてしまうので。

背表紙は、はやりこのタイプ。
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そして、上・下決まっているタイプ。にて紹介してます。
飾りの付け位置を触って、どちらが上か分かるタイプ。

こちらの2枚の写真で分かりますが、中身のノート部分のサイドに
赤いインクで色付けしています。
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これは、前回紹介の作品Numero14のデザイン的意味のあるマーブル模様とは異なり、
埃が入り込まないように、また紙を保護する目的として用いられている
昔ながらの技法です。

表紙部分を取り付ける以前の段階で
ノート部分を縫い合わせた後に、特殊インクで色付けしています。

そして、
またまた緊張する作業が。

革部分に、熱くした鉄型で飾りつけ。
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作業中は、呼吸を停めている状態 (゜-゜)
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by bella_serenita | 2010-09-21 12:14 | 作品

作品 -Numero 14- マーブル紙+布製

今回初めて、マーブル紙と布(キャンバス生地)による装丁をしました。

マーブル紙は、師匠のオメロ氏作成のもの。
デザイン・色の組み合わせ・寸法は、私が決めました。

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今までの作品とちょっと異なる点は、
本の中身部分をサイドから見た時に、マーブル模様が装飾されていること。
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これは、デザイン性を高めるために、
製本前に中の紙を縫い上げた段階で、マーブル紙を制作する同様の方法で、
ジェル状の液のインクを垂らした所へそっと置き、模様を写し取ったもの。

今までの作品とちょっと一味違うでしょう??
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by bella_serenita | 2010-09-17 10:49 | 作品

作品 -Numero 13- 総革仕上げ+型押し

総革で仕上げた装丁を何度か制作してきましたが、
今回は、その革の表紙に色々な模様の型を使用してデコレーションしました。

作成したものは、
師匠のオメロ氏のデザインなので、いずれ自分のデザインしたものを作成して
こちらで紹介出来ればイイなぁ。と思っています。

イタリアン・カラーらしい深紅の牛革を使用。
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背表紙は、やはりクラッシックに仕上げました。
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⇈ 今まで作成した、このタイプの背表紙とちょっと違う点は、
本のトップから1番目の飾り部分までの長さと本の下端から1番下の飾りまでの長さが異なること。
これは、オメロ氏のデザインの特徴で、
背表紙に手で触れただけど、どちらが上下か分かるようにしてるのです。

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中身は、白のブランクノート。
以前にも記述したように、
オメロ氏のデザインの場合は、
別紙で中表紙を作成せずに中身となる最初と最後の1ページを中表紙として、
表に貼り付けています。
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革をぎりぎりまで薄く削ぐことによって、紙(中表紙)との段差を感じさせないように仕上げます。
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フィレンツェ市のシンボルの百合等の型を使用して、
表紙にデコレーションしてます。
やはり以前に作成したにて革の淵に型で線を入れているように、
熱した型で、模様を付けています。
1度で成功させないとならないので、やはりこの型押しは緊張します。
力の入れ加減など、身体のどこに一番力を入れるのかコツを掴むのがとても難しかったです。。。
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by bella_serenita | 2010-09-13 13:54 | 作品

作品 -Numero 12- 牛革+マーブル紙

これまでに何度か作成した「牛革+マーブル紙」のスタンダードなタイプを再度、制作。

大好きなブルーグレーの牛革にピンクと青を基調としたマーブル紙での仕上げ。
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中表紙は、表紙のマーブル紙に使用されている色の1つの桜色で揃えました。
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最近は、中身のノート部分を方眼紙にすることが多かったのですが、
久々、ブランクノートにしました。
だたし、色はカスタードクリームのような薄い黄色に。

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寸法
縦20.5cm x 横15cm x 厚さ1.8cm
ブランクノート総168ページ
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by bella_serenita | 2010-09-10 11:03 | 作品

作品 -Numero 11- 総革仕上げ

久しぶりに牛革のみで総仕上げした製本です。

薄めのこげ茶色にグレーが混ざった様な、
年代を感じさせる渋い色の革を使用。

今回は、での総革仕上げと違って、
表紙・裏表紙・背表紙に厚紙を使用したタイプにしました。
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そのため、使用した革も厚さ1mm以下に削ぎ落しています。
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革を極限まで薄く削ぐのは、中表紙を付けた後に、
上から触れてもその段差が分からないようにするため。

これを完璧に仕上げるには、長年の経験が必要となるのです。
それを目指して現在、日々の技術を磨いています。

既に、何度も記述していますが、
やはりこの背表紙があってこそ
いかにもヨーロッパ・イタリアの古いタイプの本を彷彿させます。
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この背表紙を作るのも、また一手間かかるので、
さらに愛着がでます。
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制作方法は、もちろん秘密。

Capitello(カピテッロ)と呼ばれる、本の背の上下の頂帯と栞の色を
ライムグリーンで揃えてみました。
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勝手ながら…
ヘミングウェイのような文豪もしくは、
映画ではインディ・ジョーンズあたりが
持ち歩いていそうなイメージの作品です。

寸法
縦17cm x 横11cm x 厚さ1.8cm
方眼紙ノート 192ページ
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by bella_serenita | 2010-09-08 14:25 | 作品


BOTTEGA CAMPANELLA
こちらのブログで紹介の作品やサイズ・色を変えた製本のオーダーを受け付けています。また、古くなってしまった大切なアルバムや本のカバーを革のカバーに付け替えてみませんか。

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