ほっと一息 ♪ Cappuccio イタリア・フィレンツェ伝統工芸

イタリアと日本を行き来。革と紙を使ったフィレンツェの伝統工芸である製本・装丁に魅せられ☆日々、修業と制作に打ち込むMisuzuのブログ
by bella_serenita
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ:作品( 49 )

作品 -Numero 8- 愛用の辞書の装丁

師匠であるエンリコがMercatoで見つけてきた古い本から
ヒントを得てデザインした、
を本の修復・装丁を実践したのが、今回ご紹介する作品です。

ヨーロッパでは、職人の手により修復・装丁されてきた大切な本を
代々受け継ぐ伝統があります。ですから、その本は、
まさに世界で唯一の本
となるわけです。

こういったところに、
単に古くなったものを捨てずに物を大切にしていく精神
が根づいていると感じます。

さて、日本では家族内で代々受け継がれている本は、
なかなか無いような気がします。

でも、
愛着のある本・大切なアルバム・お気に入りの本・旅先に必ず持っていく小説…等々
お持ちの方もいらっしゃるのでは?

こういった本は、
表紙が汚れたり、ボロボロになってしまうことってありますね。

私の場合、イタリアで生活する上で必要なイタリア語辞書。
これを、今回装丁し直してみました。

装丁する前の状態の写真がないのですが…(スイマセン、写真撮り忘れました)
⇊ のようなポケットサイズの辞書です。こちらは、本体のカバー。
b0193401_13372742.jpg

本体のサイズは、縦16.5cm x 横9cm

そして、こちらが作品Numero7と同様の方法で装丁し直したもの。
b0193401_12503131.jpg

牛革を使用しており、留め紐も同じく1枚革からひも状に私が切りだした物を使っています。

ちょっとした事なのですが、今回はグレーの紐で栞を付けてみました。
b0193401_12502568.jpg

辞書なので、栞がついていると何かと便利かな?!
と思ったので。

b0193401_1250829.jpg


b0193401_12501556.jpg


b0193401_12503871.jpg


一般的な辞書がカッコ良くなったでしょ♪

イタリア語を勉強されている方で、同様の辞書をお持ちの方は多くいらっしゃるとおもいますが、
表紙を装丁するだけで、
他とは違う私の辞書☆になりますね!!
[PR]
by bella_serenita | 2010-09-01 13:57 | 作品

作品 -Numero 7- 総革仕上げ

マーブル紙や土台となる厚紙を一切使用していない
総革仕上げ
での製本してみました。

私のお師匠様であるエンリコが、とあるMercato(市場)で見つけた、
中世時代の古い本をヒントにデザインしたもの。

当初、エンリコがこの本を見つけた時は、
どのような作りになっているのか
分からなかったそうです。

試行錯誤の後、その構造が判明し、
エンリコが現代風にデザインしたものを私が作成しました⇊
b0193401_13594167.jpg


前述通り、使用している素材は
牛革のみ

開いた時に、表紙の内側に見えるのは、
土台ではなく、中表紙です。
b0193401_140464.jpg

⇈ ⇊ 留め紐となる革紐は、同じ1枚革からひも状に切りだしたものを使用。
閉じる際に、2巻します。
b0193401_1413067.jpg


b0193401_1414318.jpg


今まで紹介した作品には、土台となる厚紙を中にいれていました。
しかし、
何度も記述したように、今回は牛革のみの使用のため、
かなり厚手の革を使っています。
⇊ 厚さ 3mm
b0193401_1404123.jpg

適度な硬さと柔軟性を持ちあわています。

この作品を制作するにあたっての苦労した部分は、
下の2つの写真の赤い矢印部分にあるような
縁取りデザインのために、溝をつける工程でした。
b0193401_142823.jpg
b0193401_1421994.jpg


この溝を入れるためには、
鉄の型を火であぶり、熱くなったところを、
革に押し付けて真っすぐ・均等に線を入れます。

熱による革の加工のため、
絶対に失敗が出来ない
この作品作りの中で
最も、緊張する瞬間です。

この本は、1素材のみ使用により
とてもシンプルなのですが、
重厚感があり見栄えが良いですね。
b0193401_142509.jpg



寸法: 縦13cm x 横10.5cm x 厚さ 2.5cm
留め紐: 53cm
無地ノート: 256ページ
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-31 14:20 | 作品

作品 -Numero 6- こんなもの作ってみました♪ 第2段

今回もマーブル紙を使った小さなアイテムを作ってみました。

フィレンツェに行かれたことがある方なら、
きっと1度は目にしたことがあるはずの鉛筆。

なんの変哲もない鉛筆を
マーブル紙でくるっと一巻きすると、
b0193401_1214948.jpg

随分と可愛らしくなりますね✿

ちなみに私は、断然えんぴつ派!!

…ちょっと変えるだけで
持ち歩くのが嬉しくなるものに。

今後ちょこっとずつ、
デスクまわりのステーショナリーも紹介していけたら、
と思ってます。


にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ハンドメイドブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 雑貨ブログ ヨーロッパ雑貨へ
にほんブログ村
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-25 12:36 | 作品

作品 -Numero 5- こんなもの作ってみました♪

今回は製本からちょっと離れて、写真のような小物を作ってみました。

外側の素材は、見ての通り
マーブル紙

内側は、防水加工した
麻布

そして留め紐は、
Hemp (ヘンプ:繊維利用を目的として品種改良された麻)

b0193401_12101647.jpg

留め紐部分をぐるぐると巻いて蓋を閉めてます。

内側のベージュ部分が麻布に防水加工をほどこしたもの。
b0193401_12102886.jpg

袋状にするために、糊づけではなく、糸で細かくチクチクと縫っています。

裏側のマーブル柄
b0193401_12454829.jpg


イタリア・トスカーナ代表のピノキオを入れてみました。
b0193401_12103676.jpg


ちょっとした、ファッションアイテムのアクセサリー入れとして重宝。
b0193401_12104353.jpg

小さいサイズなので、旅行やお出かけ時に便利です。

マーブル柄タイプのものは、なかなか見かけないですよね。
小さくてもインパクト大!!

イタリアらしい一品です。


寸法
縦6.5cm x 横6.0cm
マチなし
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-23 12:32 | 作品

作品 -Numero 4b- 2つ目の工房に弟子入りして…

引き続き、オメロの工房で制作した作品です。

前回紹介した作品と同時進行でつくりました。

今回は、革製でもマーブル紙製でもないのです。
初めての『布製』です。

使用したのは、
麻布 (lino)。

前回同様、1つの素材のみを使っておりますので、
見た目もとってもシンプル。

革やマーブル紙を使用したものより
グッとカジュアル感
が出ますね。
b0193401_1482079.jpg


⇊ 背表紙もシンプルな仕上げをしています。
b0193401_1483268.jpg

表紙が布だと、
糊(colla: 製本用に特殊な糊と小麦粉を溶いたものを使用)
が布の中まで浸み込んでしまうため、布地の中に別の紙を付けています。

b0193401_1484141.jpg


b0193401_1484932.jpg

ぱっと見は、シンプルですが、
制作段階は、伝統的な製本方法を駆使しています。

b0193401_14132756.jpg

⇈ 全く同じ寸法の本なのに、
表紙の素材の違いで随分と見た目の印象が変わります。

用途目的毎に使い分けも出来ますね☆
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-19 14:51 | 作品

作品 -Numero 4a- 2つ目の工房に弟子入りして…

製本修業を開始してから、益々その魅力☆にどっぷりとハマり
「毎日制作をしたい!もっと実践を重ねたい!」
という気持ちが募ってきました。

そんな折に、新たに別の工房での勉強が出来る機会に恵まれました。

今回の作品は、その工房での作品となります。

こちらの工房のマエストロは、
オメロ・ベンヴェヌーティ (Omero Benvenuti)氏。
やはり、職人街であるサント・スピリト(S.Spirito)地区に工房を構えております。

基本的な技法は、エンリコの工房で勉強したものと同じですが、
作品毎にちょっとした作成方法が異なります。

別の職人さんの作品制作方法を知ることで
製本作りを様々な側面を知ることが出来、良い勉強になると思います。

肝心な製本ですが、
今回は、革を一切使用していない
総マーブル紙での作成⇊
b0193401_12594937.jpg


実はこの時、オメロの工房では2種類の作品を同時作成しました。
これは、その中の1つ。

さて、前述の作成方法の異なる部分とは…?

表紙の内側に中身となるノート部分の1ページ目を貼り付けている。
中表紙を別紙で付けない。(写真だと白いので、ちょっと分かりにくいのですが。) 

これは、貼り付ける際の糊に水分が含まれており、時間の経過とともに表紙が反れないようにするため。

b0193401_1303250.jpg


b0193401_1304071.jpg


背表紙も一切の飾りを付けない、いたってシンプルなデザイン。
b0193401_1314068.jpg

⇈ 繊細な柄のマーブル紙。
この柄は、マーブル紙としてはスタンダードなものです。

一見、ポップな見た目ですが、
白⇒グレー⇒ベージュ⇒薄茶
の同系色によるグラデーションがとても綺麗ですよね。

今まで制作した作品と比べると、ちょっと大きめのサイズです。
B5くらいかな。とても機能的です。

1つの素材のみ(マーブル紙のみ)での作成は、今回初めてでした。
ちょっぴり、新鮮♪

次回は、同時進行で作成したもう1つの作品をご紹介します。

Legatoria La Carta di Arielle Bénozio e Omero Benvenuti
Via Romana 58/R
50125, Firenze

[PR]
by bella_serenita | 2010-08-18 13:22 | 作品

作品 -Numero 3- マエストロのオリジナル☆デザイン

早くも、マエストロに弟子入りしてから3つ目の制作品です。

今回制作の『本』は、私のマエストロ(お師匠様)の
オリジナルデザイン
となります。

『製本』は、フィレンツェの伝統工芸。
ですから、フィレンツェ中に多数の工房が
ひしめき合っています。

その中にあって、
マエストロであるエンリコ・ジャンニーニ(Enrico Giannini)氏は、
様々なオリジナルデザインの作品を産出し、
その多くのデザインを
多くの他の工房が
見習い、制作することもあるのです。

⇊ まるで孔雀の羽根のようなデザインのマーブル紙。エンリコの手によるもの。
とっても繊細な柄ですよね。同系色のグラデーションがシックです。
b0193401_1658155.jpg

私も早くこの様に職人技が輝る、マーブル紙を作れるようになりたいなぁ...。
マーブル紙については、また別の機会にご紹介する予定です。

⇊ これまでの2つの作品との相違点
閉じ紐が付いている。
b0193401_16582825.jpg

鍵ではないので、秘密の日記帳(!!??)に使用...
という訳には行かないのですが。。。

革紐を使用していますが、
素材を変えることにより、見た目の印象もガラリと変わります。
b0193401_16583837.jpg

この革紐もちゃんと私が細く切り出しています。


今回のような製本のデザインを
私のマエストロのエンリコが
考えた目的は...

コストを下げつつも、
伝統工芸技術も用いて、
良いデザインの物を制作するため。

では、どこでコストを下げているのか?
その1: 今回は、角に補強用(デザイン性もあり)の革を貼り付けていない。
その2: 更に、背表紙の飾りを付けていない。
b0193401_16584899.jpg


このタイプの背表紙に使用する革は、薄くする必要性が無いため
革を削ぐ作業が不要となるのです。

この革を削ぐ作業は、
マエストロからの際に
「まだ、教えるには早い!」
と言われた、例の難しい作業です。

今回は、厚い革の使用のため、
背表紙の骨と言いますか芯となる紙を入れないのです。
その分、かなりの厚手の革を使用しています。

手仕事/ハンドメイド(fatto a mano)物は、やはりパーツが多くなると
その分手間も時間もかかるのです。

この革の色(濃い青)、とても綺麗でしょう-☆
日本では、なかなか見かけないような気がします。

もし、ご存知の方や見かけたことのある方がいらっしゃいましたら、
教えて下さい(ペコリ)。

実は今回は、ちょっと失敗談があります。
背表紙と中のノート部分の紙をくっつける時点で
スペースの取りが足りず、
本を開くと
キツイのです。

この事を糧に、
次回以降は、同じ失敗をしないように
成長し続けます!!(失敗はやはり成功のもと)
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-09 18:02 | 作品

作品 -Numero 2- 私のお気に入りの一品

前回のブログで紹介しました、初めての製本作りの直後の作品をご紹介します。

今回は、
前回と同様にスタンダードな形のものに
マイナーチェンジ
してみました。

⇊ この色の組み合わせもナカナカのものではないでしょうか(お気に入り☆)。
ちょっと男っぽいカンジですが、女性が使ってもイイですよね~。
b0193401_1543443.jpg

前回の
と比べてみると、
補強のための角の革貼りをしていないのです。

理由は、
第1号のものより、サイズを小さくしたため。
角に革を貼るとデザイン的に重く見えてしまうのです。

⇊ この背表紙、やっぱり好きっ。
b0193401_15455148.jpg

マーブル紙もいかにもマーブル(大理石)模様でしょう?!!

⇊ 今回も中身は、白紙タイプのものでございます。
b0193401_15444969.jpg


⇊ はいっ、皆様。ここで、赤い矢印部分に注目!
b0193401_15572036.jpg

この中の紙と外装の革の部分を繋いでいる部分。
ヨーロッパのアンティーク本などに使われている技法です。

糸でちくちくと縫いこんだり、
革を貼ったり
と、技法は様々とありますが

今回は、革貼りにしています。

この作業、とっても難しいのです。

実際、私のマエストロも
「最近はあまりやらないなぁ~。」
とのこと。

フィレンツェの職人さんで得意な人、結構少ないようです。

ちょっと、ここで自慢しちゃいます!! (へへっ)
実は私、細やかな作業がと~っても得意で大好きな性分なのです。

ですからこの作業を終えて、
マエストロ・チェックして頂いたところ

とっても、誉めて頂きました♪
マエストロのお墨付きでございます。
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-03 16:32 | 作品

初めて制作 -Numero 1-

今回は、私が魅せられて修業し始めたイタリア・フィレンツェの伝統工芸の一つである『製本』の第1号の作品をご紹介します。

なぜ、この伝統工芸に興味が湧いたのか?
どこの工房で修業し始めたのか?
この話は、また別の機会に...

さて、修業のために弟子入りした工房での初の作品
といいますか、マエストロ(お師匠さん)のエンリコに教えてもらいつつも制作。

製本という意味では最もスタンダードな形のもの。
マーブル紙と有名なフィレンツェのなめし革の組み合わせ。

初めて作ってみて、

『とにかく大変...。』の一言に。
そりゃあ、もちろん何から何まで初めてですからっ!

1つの製本を完成させるには、様々な工程があります。

1) 紙を裁断する。
2) 本を縫う。
3) 革を削ぐ。
4) 加工する。
その他、諸々...

この工程の中で、
(3)番目の革を削ぐ作業は、
この時の制作で教えてもらえませんでした。

マエストロ曰く、「まだ、教えられない!!」とのこと。

さすがに、1度目に全工程はムリです。...ハイ...

しかし、初めてにしては見事な完成ぶり☆
(マエストロの助けがあったわけですが)

すっかり製本の魅力にどっぷりハマりました。

⇊ ちょっと渋い色の組み合わせです。マーブル紙も味があるでしょっ(ふふっ)
b0193401_13382415.jpg


⇊ こちら本の背表紙。ヨーロッパの古い・アンティークなタイプの本には、このような背表紙のものが多いです。
b0193401_13384755.jpg

どのような仕組みになっているか...秘密です。でも、いずれ紹介するかも。

⇊ 表紙の角にも革をはります。補強や長持ちをさせるための意味があります。
物によっては、デザイン的にもあった方が、全体が締る要素もありますね。
b0193401_13385797.jpg


この本の中身は、白紙なんです。
制作段階で中を変えれば、様々な用途に使うこと出来るんです。

今後も作品をご紹介していきますね。
[PR]
by bella_serenita | 2010-08-02 14:09 | 作品


BOTTEGA CAMPANELLA
こちらのブログで紹介の作品やサイズ・色を変えた製本のオーダーを受け付けています。また、古くなってしまった大切なアルバムや本のカバーを革のカバーに付け替えてみませんか。

検索
最新の記事
展示会2013開催決定:京都..
at 2013-03-29 06:01
2013年版 スケジュール帳
at 2013-03-25 00:11
祝!開店*Online Sh..
at 2013-03-12 05:56
装幀タイプ
at 2013-01-13 23:53
Pinterestも開始しました
at 2013-01-06 20:10
以前の記事
カテゴリ
タグ
記事ランキング
外部リンク
その他のジャンル
画像一覧