ほっと一息 ♪ Cappuccio イタリア・フィレンツェ伝統工芸

イタリアと日本を行き来。革と紙を使ったフィレンツェの伝統工芸である製本・装丁に魅せられ☆日々、修業と制作に打ち込むMisuzuのブログ
by bella_serenita
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ようやくお手元に… -書籍編-

以前に神保町の市に参加した際に、店頭に来ていただいたお客様のNさんから、
およそ100年物の楽譜と書籍の修復の依頼を頂いておりました。

このBLOG上でもご紹介しています。


お預かりしてから、およそ7か月!!!
ご依頼人のNさんには、忍耐強くお待ち頂いてました。
そして先日、いよいよ納品を完了することが出来ました。

この依頼が技術向上のためのフィレンツェへ出発する前だったこともあり、Nさんには、イタリアまで持って行くこと、長期の預かりとなること、私の師匠へ見せ且つ修復の相談を得る予定であることを、快諾頂きました。

Nさんのフランス人の恩師の方から譲られたという、大変思い入れのある品を
何とか希望されるイメージ通りに修復できるかが、最大の課題でした。

幾度とメールにてやり取りをしつつ、またNさんの寛大なご注文方法にて、完成することが出来ました。


書籍そのものは、破損部分が少なかったために表紙・裏表紙・背表紙の一部の劣化を抑える処理をしたのみです。
また、本そのものを非酸性紙にて包むことにより劣化を防ぎます。
b0193401_14374583.jpg



コチラのの書籍、とっても変わった作りをしていて、中が袋とじになっているのです。
b0193401_14523177.jpg

依頼人のNさんから、出来たら周囲をカットして読める状態にして欲しいとの希望がありました。
そのため、フランスの書籍ですがイタリア人の師匠に確認をしたところ、
かつてはこのような状態で販売されていたこともあるそうです。理由は…謎です。
ということで、現在では見かけることも少なくなったタイプの本。
裁断せずに、現状を残してみては…?という、提案にNさんからも同意を頂きました。

書籍自体の状態が良かったため、あまり手を施さなかったのですが、
保存用のケースを作成する方向に決まりました。

イメージするタイプや革の色・同様に使用するデザイン・ペーパーの柄を指定して頂き完成したのが、コチラ↓↓
b0193401_1437558.jpg


b0193401_143857.jpg

一見すると総革装での本ですが、実はケース。

背表紙の内側部分に使用している芯は、形に合わせてヤスリでゴリゴリ。。。
b0193401_14381423.jpg


よく見るとカタツムリなんか居たりして…
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最後に本のタイトルとケースの飾りを金箔打ちで。
b0193401_1572391.jpg


b0193401_14383389.jpg


書籍のタイトル文字が赤のため、ケースの赤革がとてもよくマッチしていますよね。
選ばれたデザイン・ペーパーも良く合います。

完成品をNさんに渡した際のボルテージ全開の反応に、
作り手として、感無量とはこのことです (*^。^*)


依頼品No.2の楽譜については、次回アップします。
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by bella_serenita | 2011-07-12 15:18 | 素敵なこと
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BOTTEGA CAMPANELLA
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